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総力戦:立てよ冒険者! 開催期間 [#dca0eb65] 会場 [#o5a9759d] 攻略 [#c178f1ea] コメント [#j3cab35a] 開催期間 2012年11月11日(日)15 00〜17 00 会場 モードゥナ キャンプ・ブリトルバーク 攻略 モードゥナ、キャンプ・ブリトルバーク北西で帝国兵と戦うだけのイベント 17時ジャストにサーバダウンして終了 ゲーム内からFINAL FANTASY XIV "時代の終焉"トレーラーへの導線なし コメント 報告・修正依頼などこちらへおねがいします 名前 エリア落ち、ロビーサーバダウン、ログイン不可で現行版らしいひどい終了イベントでした。 -- システムメッセージ→エオルゼア同盟軍臨時司令部発。すべての冒険者に告ぐ。モードゥナ南部における帝国軍との戦いが激化している。 -- 続き→動ける者は、至急キャンプ・ブリトルバーク北西へと集結し、迎撃にあたられたし。 -- 続き→動ける者は、モードゥナのキャンプ・ブリトルバーク北西へと集結し、迎撃にあたられたし。 -- システムメッセージ→エオルゼア同盟軍臨時司令部発。すべての冒険者に告ぐ。帝国軍は精鋭部隊を投入した模様。この一戦は、エオルゼアの命運を賭けた物である。 -- モードゥナがエリア落ちしたりでゲームになりませんw戦闘もラグラグです -- 敵はレベル100ジャガーノート、レベル55or50インペリアル各種、場所はx12y17あたり -- システムメッセージ→エオルゼア同盟軍臨時司令部発。すべての冒険者に告ぐ。カストル・ノヴムより、帝国軍部隊の進発を確認した。 -- 続き→戦う力のある者は、モードゥナのキャンプ・ブリトルバーク北西へと集結し、迎撃にあたられたし。 --
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部隊名 Fantasyic_Memory 歩兵戦力 ★☆☆☆☆ 裏方戦力 ★☆☆☆☆ 連携力 ★☆☆☆☆ 厨房度 ★☆☆☆☆ 総合力 ★☆☆☆☆ 所属国 ネツ 部隊長 エリジア 人数(Act.) 0~5 部隊特徴 部隊タグ !魚 初心者育成 問題児 タグ 総評 初心者を拾いすぎて育成がまったくできていない。 名前 コメント
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http //fantasyvip.web.fc2.com/ 作:Ko-U 作者は間違いなくチリWIZと運極低マ使い 公式ランキングで一時期トップに立っていたため粘着叩きの対象になった。それ以来更新が滞りがち
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編集時の画像認証入力等、atwikiは編集しづらいとのメッセージをいくつか頂いたので、 最も一般的なpukiwiki形式のレンタルwikiに移転してみました。 不具合等有りましたらまたお知らせください。 http //masterwiki.net/2ch_ff13/ このサイトは2ちゃんねるのFF・DQ板FINAL FANTASY XIIIスレッドのまとめwikiです。編集法をご存じの方は情報の補完にご協力下さい。編集法が分からないという方は各自サイトをご覧下さい。 質問は2chの質問スレで! FF13質問スレ タイトル FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) ジャンル RPG 機種 プレイステーション3(PS3) 発売日 2009年12月17日 値段(税込) 9,240円 公式サイト http //www.square-enix.co.jp/fabula/ff13/
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アリス9 ---- -人形遣いと機械人形遣い-(うpろだ386・389・393・413) ティウン ティウン ティウン ティウン……!! 「く……くそっ…!!」 周囲には、役目を果たさなくなった金属の破片や機械部品が散乱していた。 そして、俺の目の前には人形をしもべとする少女がいる。 「ふふふ……無様ね」 人形遣いの少女は、俺に嘲笑のこもった言葉を投げかけて―――― 「これで、私の勝ちね ―――― 罰ゲーム決定よ!」 ――――俺を指差し勝ち誇った。 「だーくそ! なんで勝てねぇんだチクショウ……!」 「あなたの機械人形が弱すぎるのよ」 「く……っ!」 ……俺が何故アリスと決闘をやっているのかって? アリスが、半人半霊の剣士と、俺と同じく外の世界から来た白玉楼の軍師との試合に触発されて―――― 「ね、ねえ……あなた機械人形を作るのが得意なんでしょう? だったら、私と勝負しない?」 「え?」 「どっちが最高の人形遣いかはっきりさせておきたいのよ……拒否は認めないわ」 「フ、挑まれた勝負は逃げるわけにはいかないな……いいだろう!」 「あ、そうそう……妖夢と●●の決闘のように、勝者は敗者の命令を一つ聞くこと――――いいわね?」 「は?」 という経緯により、アリスと俺も 負けたほうが言うことを何でもひとつ聞く罰ゲーム付きの決闘を始めたわけだ。 そして、それからアリスとの決闘は通算100敗目…… 俺は彼女に一回も勝ったことがない。 「はぁ……妖夢と●●のようにはいかないわねぇ……」 「は?」 「な、なんでもないわよっ!!」 プイと後ろを向くアリス。 そして、彼女は俺に顔を見せないまま―――― 「ま、いいわ……それで、今度の罰ゲームは……」 「おう、煮るなり焼くなり好きにせいや」 「そ、そうね……私と……その……」 「?」 「デ……デー…」 「大丈夫か? なんか、耳はおろか首筋まで赤いぞ?」 「~~~~~!!!! デ、デ、『デヴィリーライトレイ』――――ッッ!!」 大量の人形がレーザーを地上に照射して 「―――― え?」 そしてその地点から爆発が生じる。 「ギャアアアアアアア!!」 俺はまた、吹き飛ばされた。 「で……≪ 私とデヴィリーライトレイ ≫ ってなんだよ? つーかそれ喰らうの5回目だぞ」 「う…うるさいわね! 今日の罰ゲームは今ので終わり! 次の勝負は10日後にここでやるわよ!! 遅れないでよね!! 」 と言い捨ててアリスは走り去ってしまった。 「……な、なんだったんだ?」 ・ ・ ・ ちなみにアリスは家に帰るなり バスン! ボスン!! バスン!!! クッションを両手でつかんで床にたたきつけながら―――― 「あーもう、私のバカバカバカぁぁ!! どうして、『私とデートして』の一言が言えないのよぉぉ……!!」 ……激しく後悔していた。 ・ ・ ・ 一方―――― 家に戻った俺は、今日戦ったときに収集したアリスの戦闘データを解析していた。 自作の発電機によって電気を供給し、パソコンのキーボードをパチパチ打ちながら、ニヤニヤ笑っている。 端から見たら恐ろしく不気味であろう。 「くくく……いつまでも負けっぱなしだと思うなよ、アリス」 アリスとの100回もの戦闘で、データ収集はこれで完了。 例のやつの思考プログラムと戦術プログラムも完成した。 後はボディの作成だけだ…… 「次は、お前を完璧に負かしてやるぜ……!」 俺の得意とするのは機械人形作成――――所謂、ロボット作りだ。 実際、元の世界ではさまざまなロボット大会に出て何回も優勝したこともある。 だが……アリスと渡り合うには、科学の力だけで作られた機械人形ではどうにもならない。 基本的にロボットはそこまで力が強いわけでもなく、強い衝撃を受けるだけで壊れてしまうし、それほど動きが速いわけでもない。 その戦闘力は、アリスの人形の足元にも及ばないだろう。 しかし、この幻想郷には魔法がある。 そして、その魔法の理論体系も粗方理解し、実践できるようになった。 材料も香霖堂で使えそうなのを買ってきたし…… あとは魔法と科学を融合させ 最高傑作と呼べる自動機械人形を造るのみ―――― 3日後―――― 「うーん、やっぱミサイルは外せないよなぁ……」 6日後―――― 「合体変形機能は漢の夢だよな……でも、さすがにまだムリだよなぁ……」 9日後―――― 「時間ねぇー!! つーか、間に合わねぇよコレ!」 10日後―――― そして、俺は勝負の舞台に立つ。 「……待たせたな、アリス」 結局、作成は間に合わなかった。 残る作業は充電だけで、終わり次第こっちに来るようにプログラムしておいたが…… それでもあと何十分かはかかる。 とにかくアレが来るまでは時間を稼がなくてはどうにもならない。 ……別に仮病使って休んでもいいのだが、休むとアリスが 「なんで休むのよ! 楽しみにしてたのに!!」 ――――と、烈火のごとく怒るんだ。 「それじゃ101回目の勝負……いくわよ!!」 「ちょっ、ま……そんな早す――――」 数分後―――― 「ッぐぁ!!」 必死で時間稼ぎをするものの、防戦すらままならない。 アレを作ることに気を取られて 手持ちの機械人形はろくにメンテもしてなかったため 自慢の機械人形はロクに動かないまま、次々とアリスの人形に撃破されてしまう。 「……呆れた、いつもよりも輪をかけてお話にならないわね……」 「ぬうう……」 「そろそろトドメ、行くわよ……」 その時 ゴォォォォォォォ…… 空から轟音が聞こえてきた。 「な、なに? この音……?」 「来たか――――」 「え?」 「予想より早かったが、それでもギリギリセーフってとこか……待ってたぞ ――――」 ゴオオオオオオ―――― 空からの轟音が大きくなって―――― 「――――“フルメタルアリス”!!」 ―――― ガシャコン……ッ! ○○と、アリスの間に、鋼鉄の少女が降り立った。 「( ^ ▽^)ノ マスター、オハヨウ~♪ 」 そのまま、可愛らしく俺に挨拶をする。 空を飛んでアリスの目の前に立った○○の切り札は―――― 「な……私?」 ――――アリスと、大きさまでもがそっくりに作られた機械人形だった。 「( ^ ▽^)ノ コンニチハ、オリジナルー♪ 」 アリスそっくりな機械人形は左手を上げて、アリスにも挨拶をした。 「なななななな…何なのよソレ――――!?」 何なのよ、この私そっくりな機械人形は!? なんで私にそっくりなの!? 顔もそっくり……いや、ちょっとだけ機械チックだけれど 服も堅そうな金属でできてるし って、そうじゃなくて―――― 「な、なんで、わたしそkk――――」 「これがオレの可愛い“フルメタルアリス”だ!! ワハハハハハハハ!!」 アリスの動揺と言葉を遮って、○○は勝ち誇る。この上なく勝ち誇る。 右腕を天にかざし、高らかに勝ち誇る。 ああ……楽しい。 切り札を見せるこの瞬間のドキドキといったらもう! マジ、テンションあがるわコレ! 「 (////⊿//) カ、“可愛イ”ッテー…」 「…………」 「 (//// _ //) アリガトウ…♪」 その女の子らしい もじもじ した仕草と、素直な心に少しドキッとさせられる。 「素直で可愛い……そんなお前を俺は気に入っているぞ! メカアリス!」 「( //// ▽//) ♪~」 当然、アリスはイチャイチャしている○○とメカアリスの姿が面白くない。 「 ち ょ っ と 、 い い か し ら …… ○ ○ っ !!」 「 ア … ア リ ス 、コ ワ イ ー ……」 獰猛な殺気を露にするアリスと、その姿に怯える人形たち。 しかし―――― 「フハハハハハハァァ――――! すごいぞッ! かっこいいぞォォォッ!!」 「いや聴きなさいよ人の話!!」 「さあ……ここからが俺とメカアリスの踏み出すロード! それが勝利への未来となるのだァァ!」 「いやだから、人の話を――――」 アリスは頭を抱えた。 (ああもう、そうだった……こいつ切り札を出す時には、なぜかハイテンションになって こんなになるんだった……) 今の○○の姿を一言で言うなら……誇大妄想狂だろうか? 「さあ、メカアリスよ! 我が永遠の宿敵 ―――― アリスを倒すのだァァ!!」 「( ^ o^)ゞ リョウカイー!」 メカアリスがアリスの眼前に立ちふさがる。 「 o( - _-)=O=O オリジナル……覚悟ー!」 「ああもう、本当に気に入らないっ! 粉々にしてあげるわ!!」 不機嫌そうにアリスは吐き捨てて、人形を自分の周囲に展開させる。 「〟〝 〟〝\( ^ ー^)ノ 〟〝 〟〝 ファンネルー!」 「!?」 鋼鉄のスカートの中から何体もの小型の機械人形が現れる。 それは、アリスの人形たちと酷似していた。 違いは、機械であるかそうでないかだけ―――― 「これがメカアリスの『ドールファンネル』だ!! ワハハハハハハ!!」 ○○のバカ笑いと同時に、小型の機械人形がめちゃくちゃな軌道を描きながらアリスに襲いかかる。 「……っ! 戦操『ドールズウォー』!!」 アリスは周囲に展開させた人形で、向かってくる機械人形をすべて迎撃し地に叩き落す。 そのまま、人形たちに弾幕を張らせてメカアリスに攻撃しようとしたが―――― 「(((((( \( ^ _ ゜)/ )))))) バリアー!!」 ガキィィィンン!! 「な――――!?」 人形たちの弾幕が全てメカアリスが展開した見えない防壁に阻まれた。 さすがのアリスも驚きの声を隠せない。 アリスノ ツンデレ 「これがメカアリスの『 A T フィールド』だァァ!! ワハハハハハハァー!! 俺以外のすべてに“ツン”とした無敵防壁を張り、俺にだけは“デレ”っとしt」 「―――― ああもう、うるさいわよっ!!」 耳障りなバカ笑いと解説に毒づく。 「……ッ!? こ、これは――――」 アリスはメカアリスのスカートの中から五寸釘型のミサイルが発射されていることに気づく。 ミサイルはそのまま弾頭をアリスの方向に向け、停止したままだ。 その時点になって、アリスはメカアリスの作戦に気づいた。 だが、気付くのがあまりにも遅すぎた。 五寸釘の形をしたミサイルに周囲を完全に囲まれてしまっている。 戦闘中に、アリスに気づかれないように鋼鉄のスカートの中からミサイルを発射し……配置していたのだ。 ……アリスを取り囲むように。 「これがメカアリスの『ごっすんミサイル360度全方位収束一斉掃射』だァァァァ――――!! ワハハハハハハァァァ――――――ッ!!」 そして、何発ものごっすんミサイルが―――― 「しまっ――――」 ―――― アリスの360度全方位から、襲いかかった 「きゃああああああっ!!」 辛うじて、人形で防御するが 膨大な数のミサイルはとうてい防御しきれるものではなく―――― 爆風に吹き飛ばされ、アリスはそのまま気を失ってしまった。 完全に動けなくなったアリスを確認し、○○とメカアリスは勝ち誇る。 「フハハハハハハァァァァ――――――ッ! 粉砕! 玉砕ィ! 大喝采ィィ!!」 「o( ^-^)o ヤッタァー!」 溢れ出る喜びのままに、勝ち誇る。 「よくやった! さすがは、我が自慢の娘だ!! フハハハハハハハッ!! ワ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ! ! ! ! ――――って、いや笑ってる場合じゃなくて、大丈夫かアリス?」 戦闘終わったし、いい加減テンション上げすぎるのも疲れてきた。 バカ笑いしてるのも飽きたし、何より笑ってる場合じゃない。 一応メカアリスの武装は、死なない程度に殺傷力を落としたモノを使ってはいるが それでも、全方位からミサイルを浴びて無事で済むとも思えない。 「う…うう……」 アリスを抱き起こし、その身体をざっと見回す。 目立った外傷もない。 「ぅぅ……いたた……え?」 「大丈夫か?」 「―――― ○○?」 次第に、アリスの目の焦点が合ってきて―――― 「――――ッ!?」 アリスは状況を確認し、なぜか一瞬で頬が真っ赤に染まる。 「きゃあああああああっ! ドコ触ってるのよっ!!」 パァァァンッ!! 派手な音とともに俺の頬が張られ、さらに突き飛ばされて尻餅をついてしまった。 「……無事みたいだな」 OK、これだけ強力な平手打ちできるなら問題ない。 まあ、アリスの目が覚めたところで早速勝ち誇らせてもらうか! 「今回は、俺の勝ちだな、アリス!」 「くっ……なんなのよ、その私そっくりな機械人形は! し、しかも言うに事欠いて、私そっくりな姿で、ス……スカートの中からミサイルや人形を射出するなんてっ!! なんてことするのよ、スケベ!!」 「何を言うかバカ者ぉぉ! 乙女のスカートの中には、愛と勇気と、未来への希望が詰まっているのだッ!! 故にメカアリスの全武装はすべてスカートの中から射出するようにしt」 「バ……ババババババカぁぁ―――――!!」 「痛ぇ!」 スカート談議に花を咲かせ痴話喧嘩を始める二人。 そこにメカアリスが―――― 「(ノシ /// ▽//)ノシ マスタ~♪」 ○○に抱きついてきた。 「うおっと! どーしたよ、メカアリス?」 「(ノ /// ▽//)ノ マスター、大好キー……」 ところで↓の場面を想像してみてくれ。 いつもツンケンしているアリスと同じ顔が「(ノシ /// ▽//)ノシ ○○ー、大好き♪」 と頬を赤く染めて抱きついて、甘えてくる姿。 こいつをどう思う? 「よしよし、可愛いな、メカアリスは~♪」 「――――っ」 それを見ていたアリスは、一瞬だけ泣きそうな顔になって―――― 「……お、覚えてなさいよっ!!」 ベタなセリフを残し、走り去っていった。 ・ ・ ・ 「うう――――」 バタン! 家に帰るなり鍵も閉めずに、近くにあったクッションを引っ掴んでその場にへたり込んだ。 涙を流しながら、クッションを両手に持ったまま床に何度も叩きつける。 それでも気は晴れない。 バスン! ボスン!! バスン!!! 「○○のバカ! バカっ! バカぁっ! 」 くやしい! くやしい!! くやしいっ!!! 「あんな……あんな機械人形なんかに――――」 ○○に、負けたことなんて もうどうでもいい。 あの男は、いつかは私を超えてさらなる高みへと進んでいく男だということを信じていたから。 涙を流すほどに、屈辱的で悲しかったのは あの男は、私がいながら―――― 「よりによって……あんな機械人形なんかを選ぶなんて――――!!」 ――――よりにもよって私そっくりの偽物をつくって、そっちを選んだ。 「どうして……?」 あの時、イチャイチャしていた2人を見て感じたのは胸が引き裂かれそうな嫉妬と悲しみ。 「どうして、私じゃなくて……私の偽物なんかで満足するのよぉ…… しかも、私の性格とは180度違う……素直で天真爛漫で女の子らしくて人懐っこい性格で……」 本物の私は、意地っ張りで素直じゃないけれど、あなたのコトがこんなにも大好きなのに…… あなたは、やっぱりああいう女の子のほうが――――? 「 ア リ ス … ゲ ン キ ダ シ テ ー ……」 「上海………」 「 ア リ ス ー ……」 「蓬莱………」 「 ア リ ス 、 フ ァ イ ト ヨ ー !!」 「うう……」 人形に元気づけられ、改めて自分と○○の関係を考え直してみる。 あの私の偽物は生み出されたばっかりで、まだ○○との付き合いも浅い。 だけど、私には2年前から、あいつと過ごしてきたというアドバンテージがある。 ……しかし 「考えてみれば……あの男、今あの偽物とイチャイチャやっているのよね……」 「 ア リ ス ー ……?」 そして、これからはあの男と偽物が一緒にいる時間はどんどん増えていくのだろう。 時間が経てば経つほど状況はどんどん不利になる…… 「――――っ!!」 こんなことしてる場合じゃないわ―――― 「 ア リ ス ー 、ド ウ シ タ ノ ー !?」 クローゼットを全開にし、大きなバッグを取り出す。 そして、クローゼットの中にある服や、洗面器具などの生活必需品を手当たり次第、大きなバッグの中に詰めていく。 「あいつの家に押しかけるの!! ○○は誰にも渡さないんだから!!」 10分後―――― 「……おう、いらっしゃい! どーしたよ、アリス?」 「え、えーと……そ、そうそう! あなた罰ゲーム忘れてるでしょ?」 「あ、そーいえば……いや、つーかその荷物は?」 「あ……あなたのことだから、しばらく長く続く罰ゲームを命令されると思ったのよ」 「罰ゲームの期間って1日だけじゃなかったか?」 「う、うるさいわね!! あなたにお情けをあげるの! 私に初めて勝ったあなたに、お情けで数日の間 罰ゲームに付き合ってあげようと思っただけよ!! い、言うこと聞いてあげようじゃない! 食事を作るとか……なんでも御座れよっ!」 「ん~、そりゃ嬉しいが……実は食事は――――」 その時、家の奥から機械人形の声が響く。 「 (ノシ ^▽)ノシ マスター、食事ノ準備デキター」 「……つーわけだ。すまねぇ、もう作っちまってたんだよ……よければ、喰って行くか?」 「な、なに言ってるの!? あんな機械人形の作ったものなんて――――」 きゅう~…… 「あ………」 可愛らしい音を立てて、アリスのお腹が鳴った。 「…………」 「…………(//// ⊿//)」 「…………」 「…………ッッッ!」 「ぼ、暴力反対……」 「バカぁぁ―――――――――――――ッ!!!」 「――――――!?!?!?」 悲鳴を上げることすらも許されずに、俺はアリスの鉄拳によって吹き飛ばされた。 俺は、彼女が意外に武闘派だという一面を薄れゆく意識の中で………ゲハッ ・ ・ ・ 結局、私は機械人形の作った食事を食べることにした。 それにしても、あんなところでお腹が鳴るなんて…… ああもう、恥ずかしい……顔から火が出そう 未だに自分の頬が赤く染まっていることがわかる。 「い、いただきます……」 「( ^ ▽^)ノ 召シアガレー、オリジナルー♪」 そして、機械人形の作ったカレーライスを一口食べる。 そのとたん、抱いていた羞恥心が消し飛ぶ。 文字通り言葉を無くした。 「う、嘘っ…美味しい……!」 信じられないくらいに美味しいのだ。 「だろ? さっき、メカアリスに紅魔館のコックや、白玉楼の板前の調理スキルデータをインストールしたんだ。 ……他にも、スキルデータをインストールしていけば、さらにメカアリスは完璧になっていくぜ」 正直、これ以上にうまく作ることなんて……できそうにない。 ああ……こんなことなら、もっとお料理の勉強しておけばよかった…… ……勉強しても、調理スキルのデータを注入するだけでレベルアップできる様な反則機械人形には全く勝てる気がしないけれど。 そんなこんなで食事も終わる。 「まあ、あれだ……罰ゲームについては考えておくよ。 あと、よくわからんが 今日は泊まっていくんだろ? 先に風呂入りな」 「ううん……私が押し掛けてきたんだから先に入って。」 「そっか……じゃあ、風呂入ってくるから適当にくつろいでてくれ」 「うん……」 浴場に入る○○を視線だけで見送り。 私は、ため息をつく。 完膚なきなまでに、あの機械人形に対して敗北感を味わっていた。 悔しいけれど、勝てない。 「……何か、ないかしら」 あの機械人形にはできなくて、私にはできること。 「……あるわけない…か」 大体、データ注入するだけで強くなれる相手にどう勝てばいいのだろう。 重い気持ちを抱いたまま、何気なくソファの上を見ると…… 「ん?」 書きかけのノートのようなものがあった。 「なに……これ?」 ノートを手に取り、開いてみる。 これ、メカアリスの作成日誌? 少し興味も駆られてパラパラと流し呼む。 その中に、一つだけ目を引く文章があった。 ≪―――― 耐水防護に課題が残る ――――≫ つまり、あの機械人形は水に弱いって言うことで…… ―――― こ れ よ こ れ し か な い わ ! ! 自分の勝利を確信し、アリスは思わず叫んでいた。 ・ ・ ・ 「ふー、いい湯だねぇ……」 俺は風呂につかりながら、本日の歴史的大勝利を噛み締めていた。 そして、アリスの言った「罰ゲーム」を思い出す。 正直、ついさっきアリスに言われるまで忘れていたものの どんな罰ゲームで、これまで受けた屈辱の溜飲を下げようか今から楽しみだ。 「罰ゲームかぁ……『今ここでアリスに背中を流してもらう』なんてのも良かったかなぁ……ハハ」 あのアリスが羞恥に頬を染めながら、俺の背中を流すシチュエーションはきっと殺人的な享楽だろう。 「そ、そう……じゃあ、失礼するわよ」 「おう、入れ入れー……は?」 振り返るとそこには、バスタオルを胸に巻きつけ、そのほかは何一つ纏わないアリスが立っていた。 バスタオルの端から見える膨らみかけの柔らかそうな胸。 やや内股気味なすらっとした滑らかな脚。 紅く染まる頬に、羞恥に潤んだ瞳。 裸の俺に視線をまっすぐ向けられず、俺と余所を交互にチラチラ見ている仕草が殺人的に可愛い。 「そ、そんなにジロジロと見ないで…!! 恥ずかしいじゃない……」 なんだ、これは……夢か? 「わ、私は今日負けたから、あなたの背中流してあげるの!! か、勘違いしないでよね! あくまで、罰ゲームだからやってるのよ!!」 「いや、罰ゲームって普通俺が決めるんじゃ――――いやなんでもありません」 アリスに進言しようとしたが、妙な気炎を上げる彼女に水を差すと また殴られそうだったので黙っていることにした。 何より、これはこれでイイ。 「ほ、ほら…背中向けて」 「あ、ああ……」 アリスが俺の背中を石鹸をたっぷりつけたタオルで洗い始める。 力があまり込められておらず、どことなく洗い方がたどたどしくて……少しくすぐったい。 この慣れていないっぽさ っていったらもう……! 「ど、どう…? こんなこと、偽物にはできないでしょう……?」 「ま、まあ……あいつは防水加工してないからな…… ……てか、どうしたんだ、アリス? やけにメカアリスに対抗意識燃やして――――」 言いながら、背後を振りむこうとしたら、アリスに両手で頭をつかまれた。 「う、後ろを見ないで」 そして、泣きそうな声で彼女は続ける。 「は、恥ずかしいんだからぁ……!」 「わ、悪い……」 アリスの声は羞恥により僅かに裏返っているし 背中をタオルで擦る手は震えていた。 本当に緊張しているようだ。 ……ち、ちくしょう なんなんだ、何がどうなってるんだ。 今日のアリス……可愛すぎる。 「…………」 「…………」 正直、互いが互いを意識してしまって それでも、アリスはたどたどしい手つきで 汚れが洗い流した。 「あなたの背中、大きいわね……」 「え? あの…アリス?」 両手が俺の肩にかけられ、彼女の頭が軽く俺の背中に当てられる。 「……それにすごく温かい……」 ヤバい。 コレはグッと来た。 つーかこれはヤバい。 俺は彼女を襲ってしまいそうでヤバいし。 彼女は俺の背中になんかウットリしてヤバいし。 誰か……誰か、俺と彼女を止めてくれ! 「( ^ ▽^)ノ マスター!」 ガラガラガラガラガラ!! 「∑( ○ _ ○)ノ ……!」 風呂場の扉を開いてメカアリスが入ってきた。 瞬時に、メカアリスは硬直し赤面 一方、乙女アリスは 「……ッ、あなた……!」 殺人アリスへと変身する ……殺意の対象は人ではないけれど。 「(ノシ //// Д///)ノシ ァゥゥ…オリジナル、大胆スギルヨォ…」 「あ……あなた……」 「ε=( //// Д///)≡З プシュー……(エラー中)……」 「……?」 「(あまりの事態に)エラー中みたいだな、少し待ってあげてくれ」 そして、10秒ほど経つ 「( ^ ▽^)ノ ……(エラー修復完了)……復活ー♪」 「あなた、なにしに入ってきたのよ……!」 「( ° -^)b ア、ソウダッター……マスター マスター」 「どーした?」 いきなり入ってきたとはいえ、別にメカアリスは一緒に風呂に入りにきたわけではない。 大方、食事の後にセットした自動改造プログラムが終わったことを報告しに来ただけなのだろう。 「( ^ ▽ )ノ 防水改造 終オワッタヨー」 ・ ・ ・ ……え? 頭をガツンと殴られたような衝撃がアリスを襲った。 防水改造が終わったって言うことは、水が大丈夫になったと言うことで…… ただ一つあったはずのアドバンテージすらも完膚なきなまでに打ち崩された。 どうやっても、なにをやっても……私はこの機械人形には勝てない。 「…………」 ねぇ……○○ じゃあ……私は……もうイラナイの? この子に、防水改造をして一緒にお風呂に入るつもりだったの? あなたは……私のこと、なんとも思ってないの? 「ごめん、私…もう帰るわ……」 これ以上いたら、泣いてしまう。 ・ ・ ・ 「アリス?」 「……っ」 「ちょ、おい! アリス!?」 そのままアリスは風呂から走り去って行ってしまった。 俺も、急ぎ風呂から上がるが……そこには、アリスはいない。 彼女が持ってきた大きな鞄も無くなっている。 「……あいつ、泣いてた………」 急ぎ、濡れた身体のまま、服を身につけ、靴を履く。 「( ・_・) ……マスター、ドコ 行クノー…?」 「すまねぇメカアリス、留守番を頼む! ちょっとアリスを探してくる!!」 「( σ _σ) ………」 「くそ…見つかりゃしない……」 突然出て行ってしまったアリスを探し、俺はひたすら走り回っていた。 アリスの家、魔理沙の家、博麗神社、紅魔館の図書館、香霖堂…… 彼女の行きそうなところは、すべて探しまわったがどこにも彼女はいない。 探し始めたときはまだ頭上で輝いていた太陽も、すでに沈み切り、周囲には妖魔が徘徊する気配が漂っていた。 「やべぇな……さすがに戻らねぇとマズイか?」 メカアリスについて来てもらったほうが良かったかもしれない、と考えたその時…… ゴォォォォオオオオオオ―――― 周囲に轟音が響き 「ε=⊂( ^ o^)⊃ マスタ~」 続いて、能天気そうな声が聞こえた。 ガシャコンッ!! メカアリスが俺の目の前に着陸する。 プシュー…! 着地と同時にメカアリスは機体内の排気と熱を放出。 俺は彼女に歩み寄る。 帰りが遅い俺を心配して迎えに来てくれたのだろうか? 「( ・ _・)ノシ マスター、マスター」 「どーした? メカアリス?」 「( ・ _・)ノ□ コレガ、ポストニー」 メカアリスから一通の手紙を手渡された。 簡素な無地の封筒には、アリス=マーガトロイドと記されている。 急いで封を開け、中の手紙を見ると……これまた無地の便箋が そして、その便箋にはたった2行の文章が奇麗な文体で書き記されていた。 ≪ ―――― 10日後の正午に、私の家の前にて待つわ……最後の決着をつけるわよ ―――― ―――― アリス=マーガトロイド ―――― ≫ 「アリスからの『決闘状』…?」 でも、最後ってどういうことだ……? 「( ・ _・)ノシ マスター、マスター」 「ん?」 「( ・ o・)ノ 今日ハ、モウ戻ッタ方ガイイト思ウ―」 メカアリスに言われて、周囲を見回してみる。 確かに……これ以上探索するとこっちが危ない。 いくらメカアリスがいるとはいえ、アリスと戦ったときに以降、彼女には武器の補充をしてない。 下手をすれば、メカアリスともどもやられる可能性がある。 「そうだな……明日、また探すか」 「( ^ _^)ノ ウン!」 そして、暗い森の中を一緒に歩いて帰る。 「……にしても、決闘状に届けにきたってことは 行き違いになっちまってたのか? 」 「( σ _σ) ……」 「アリスのやつ……どーしちまったんだろうな……」 「( σ _σ) 私ジャ ダメナノカナー……」 「何か言ったか? メカアリス」 「( ° ▽ °; ナ、ナンデモナイー」 ・ ・ ・ そして……10日後の正午―――― アリスの家の前に、俺とメカアリスはいた。 「……お待たせ、○○」 「……? どうしたんだ? やけに顔色悪いぞ?」 「……ちょっとね、でも大丈夫よ」 「ったく……あれから、ここ10日間必死で探したってのに全く見つかんないし ……何やってたんだよ、お前?」 「……別に、私が何をしようとあなたには関係ないでしょう?」 ……? なんだろう……今日のアリス、妙に冷たい。 「だいたい、最後の決着ってなんだよ? 俺はまだ、お前に一回しか勝ってないってのに」 「言葉どおりよ。今日で決闘は終わり……もう、あなたの代わりがいるから、あなたとの勝負もおしまい」 「……なんだって?」 「見るがいいわ……ここ10日間で作り上げた 私の最高傑作……」 アリスが片手を高く掲げ―――― 「出てきなさい ――――!!」 ――――その呼び声とともに森の木陰から、影が飛びだす。 「――――!?」 「( °_ °) ……!?」 現われたのは白馬人形に跨った一体の人形。 背丈は俺と同じくらいだろうか? 腰には、一振りの剣を携えているおり、背にはマントが その人形の姿を見て、メカアリスと俺は息を飲む。 「呼ンダカ、マスター?」 その人形は白馬人形からひらりと舞い降りアリスのすぐ横に立つ。 「は……?」 「∑( ○ o ○) ……!」 それは…… 「初メマシテ。オリジナルと、メカマスター」 俺とそっくりな顔をした人形だった。 ・ ・ ・ 「紹介するわ……これが○○人形。 私の、新しいパートナーよ」 完全自律人形とまではいかなかったけれど それでも、その自律性は他の人形とは比べ物にならない。 「あなたなんかより、何倍も 強くて 優しいの」 「………」 「( ○ o ○) ………」 ○○とメカアリスは言葉も出せないようだ。 ふふん……あまりの事態に言葉もないようね、○○。 ○○人形さえいれば、もうあなたなんて―――― 「白馬の王子様を待つお姫様に、憧れていたのかッッ!?」 盛大にコケる。 この反応は、文字通り想像の斜め上だった。 いや、驚く所はそこじゃないでしょ!! 「…う、うるさいわねっ! いいでしょそんなことっ!!」 しかも、何気に……そ、その核心突いてくるし! 確かに白馬の王子様にちょっとは……ほんのちょっとだけ憧れたりもしてるし その王子様が、○○だったらとか…… ああああ、もう、私何考えてるんだろう! せっかく、○○人形を作って○○のこと吹っ切ったつもりなのに…… 「\( ^ ▽^)ノ ナカマー!」 「ヨロシク頼ムナ、メカマスター」 しかも、○○人形と機械人形は 「って、そこ! 何、敵と交流を深めてるのよ!!」 「フフ……怒ラナイ 怒ラナイ。イイジャナイカ 挨拶クライ」 穏やかな物腰で、やんわりと私に 「あっ……」 私を抱き寄せる 「○○人形……」 「愛シテイルヨ、マスター」 安心させてくれる。 どうしようもないくらい鈍感な○○よりも…… まるで○○のように。 ……ああもう! どうして最後まで○○のことが頭から離れないのよ私ってば! 「今日は私は動かない……人形だけの勝負よ……」 「だそうだ……メカアリス、いいか?」 「\( ^ ▽^)ノ ウン!」 メカアリスはドールファンネルを展開させ 「〟〝 〟〝\( ^ ー )ノ〟〝 〟〝 負ケナイヨー!」 ○○人形は腰に携えていた剣を鞘からスラリと抜き構える。 「ソレハ、コチラの台詞ダ」 メカアリス VS ○○人形 ―――― ―――― o( ° ー )=○|==≫ ☆〟〝 〟〝 ○(*σ 。σ)o ―――― ―――― 戦闘開始!! ───────────────────────────────────────────────────────────
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アリス めくられていない槓ドラ表示牌の(位置にある)現物牌が手中にあった場合に飜数を増やすルール。もし、あればその隣りの牌を次々にめくっていける。 槓ドラ表示牌でなく、裏ドラ表示牌という場合もある。飜数が増えるのではなく、チップ等の祝儀をやり取りすることもある。
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アリスゲームの核心人物。 物語上ではプログラムとされていたが、生贄となったギコの半身であった。 赤い仮面をかぶっており、見た感じではギコとはわからない。 口調はダークギコ?のようで、全体的に幼い感じである。 8の最後でギコによって破壊され、再びAAとなって帰って来た。
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少女幻葬~Necro-Fantasy ◆JvezCBil8U ***** あれ……? なにこれ。 なんで、こうなってんの? 眠ってたらすんごい痛みが来て、眼、開けたら虎みたいな化け物がくちゃくちゃあたしの体を食ってる。 あ……こぼれてる。いっぱい、こぼれてる。 やだ……、なんか、寒い。 痛みも一瞬で、全然痛くないよ。 そっか、これも夢だ。絶対に、夢。 だってなんか、頭がボーっとしてるもん。二日酔いだ、これ。 んじゃあ、ゆっくり寝ないとね。 明日も安月給でこき使われるんだし。 あの癖のある生徒どもに付き合わなきゃいかんし。 もうすぐ五月の連休なんだから、ひと踏ん張りしないとね。 どういうつもりかしんないけど、薫のバカからもなんか旅行に誘われてるし……ね。 ……寝過ごさないよう、気をつけないと。ヒナに怒られちゃうもんね。 ん……なんだろ、あれ。 あたしのまわりに、八角形の何かが浮かんでる。 化け物ごと、あたしの体はその中に沈み込んでいく。 ああ……、また、この夢か。 一度見た夢の続きを見るなんて、珍しいなあ。 お札がいっぱい、周りに浮かんでる。 あ、なんか変なビームでた。 化け物に当たった。ジュッ……って音がする。 ぐらり、とあたしが揺れる。 化け物の口から抜け出て、真っ逆さまに下に落ちてく。 そして……、あたしの体から、なんか変な狐みたいな靄が浮かび上がってきた。 ホント、変な夢だわ。 あ……、意識が融けてきた。 まっしろだ……。 おや、すみ……。 おやすみなさいん、救いようのないお天気頭さん♪ 【桂雪路@ハヤテのごとく! 死亡】 ***** くすくすくすくす、全部が全部計画どおりねぇん。 この辺りの霊脈が乱れて、この世とあの世の境が混じり合っていたこと。 うしおちゃんが映像宝貝と落魂陣を持っていたこと。 そして……、獣の槍が、魂を削って人をバケモノにする性質を持っていたこと。 こんなまさに仕組まれたような条件が整っていなければ、こうまで上手くいかなかったでしょうねぇん。 まず、うしおちゃんから口八丁で荷物を預かって。 常人の雪路ちゃんに宝貝たる落魂陣を触れさせて、いつでも意識を奪えるようにして。 次に憎しみと獣化でお馬鹿さんになった潤也ちゃんを誘導して、獣の槍で冥界の扉を開かせて。 溢れた魑魅魍魎を潤也ちゃんに相手にさせている間に、わらわは落魂陣に入って隠れて。 これで、潤也ちゃんをどんどん獣に近づかせてあげると同時に、獣の槍の眼の届かない所に非難する事が出来たのぉん♪ あはん、一挙両得ねぇん。 あとは潤也ちゃんが殆ど獣化した頃を見計らって外に出て、雪路ちゃんの体をエサに落魂陣におびき寄せるだけって寸法よぉん。 最後は落魂の呪符で完全に魂魄を消し飛ばしてあげるだけだったわん。 たったそれだけで、ほぉら。 あの妖怪とそっくりの肉体を手に入れられたのぉん。 あとは……この体に馴染むのを待つだけねぇん。 潤也ちゃんの魂魄の削りカスはまだくっついてるから、あのコの記憶と意思は残ってるけど……、まあ許容範囲かしらん。 ……獣の槍をうしおちゃんが取り返しちゃったことだけは、想定外だったけどねぇん。 さぁて、これからどうしましょぉん。 この体には変化の力もある様だし、潤也ちゃんの姿で行動するのがおもしろ……無難かしらぁん♪ 【安藤潤也@魔王 JUVENILE REMIX 死亡】 【妲己@封神演義 蘇生】 ***** 禁鞭の贋作を振るいながら、東に向かい足を走らせる。 流石にいつまでもこ奴らを相手にしている訳にはいかん。 特に今のうしおには、休息が必要だ。 沈み込んだ様子こそ見せないものの、空元気なのは明白なのだから。 先ほどの青年が字伏とやらに変化したのを見た事は、立ち直ったばかりの心にはやはりダメージが大きいようである。 道を見渡せど、埋め尽くす幽鬼どもはデパート周辺のかなりの部分を塞いでいた。 倒壊により生じた無数の瓦礫と相まって、北上という選択肢を取る事は難しい状況に我々は置かれている。 故に思い付いたのは、先ほど診療所の地下に見つけた通路だった。 あれを用いれば、ひとまずの退路は確保できるだろう。 ――そんな時だった。 不意に、頬に冷たいものが落ちたのは。 「む……?」 空を見ると、白い結晶がぽたぽたと落ちてくる。 「雪……」 うしおの呟き。 それに反応でもしたのか、一気に空から白の花が降り出し始めた。 見とれるうしおをそのままにしてやりたかったが、堪える。 今はそれどころではないのだから。 うしおの肩に手を載せ、現実に引き戻そうとする。 ……と。 「え……?」 呆然としたうしおの声に、私も気付く。 周りの異界の住人どもの声が、次第に小さくなっているのを。 ハッとして、周囲を見渡した先にあったもの。 その光景は、凄惨でありながらやけに静かな代物であった。 雪に触れた瞬間に、この世ならざる存在が融けて消えていく。 その正体に、どうしてか私は瞬時に思い当たった。 そんな宝貝など、見た事もないはずであるのに。 「魂魄を溶かす雪……!」 ただ見ている間にも、雪は降り積もる。 そして――、あれほど溢れていた魍魎どもは、雪が降り始めてわずか数分で消え失せてしまった。 ……我々には何の影響もない所を見ると、落魂陣とは異なり、魂魄体でないものには全く害を与えぬらしい。 『何にせよ、これからの天気には注意した方がいいかもしれませんよ』 不意に、放送での幼い少年の声が脳裏に蘇る。 この事態を――幽世と現世の交わりを、“神”は予見していたとでもいうのだろうか。 その処理を、気付かれぬよう行う為に天候を操作したとでもいうのか。 全てが、予定調和だとでもいうのだろうか。 美しく降り積もる雪――その寒さでなく、もっと別の得体の知れない何かに、いつしか私は背筋を震わせていた。 「聞仲さん」 ふと目線を下げると、うしおがじぃとこちらを見つめている。 「やりたいこと……、ううん、やらなくちゃなんねぇことがあるんだけど、さ……」 ***** さて……、雪のおかげで雑魚どもはあらかた消えたかね。 んじゃあ、後は入り口を封じるだけ……と。 ナイフで手を切り、血を流す。 煙が立ち上り、紅の立方体が冥界の門を包み込んだ。 こいつで終わり……と。 これでもう連中は溢れ出る事は出来ねえ。こっちに出てきた瞬間、酸が全てを溶かしちまうからな。 やれやれ、……ったく。 もう……行っても、無駄かもしれねぇが。 こっちに来たついでに、ママの様子だけでも見とくかね。 正直今のママは見てらんねぇ。 ああくそ、気に入らねぇ。 ……あの人に人質としての価値なんてなかったはずなのに、それでも連中の口車に乗っちまうオレ自身がよ。 そんな事を思うと同時、背後でざり、と音がした。 「……な、」 おい……嘘だろ。 「どうしてテメエらが……ここにいる!?」 テメエは――東の“非常口”に向かったはずじゃねえのかよ……! 「王……天、君? 参加者に貴様の名は……無かったはず」 なんで戻って来やがったんだよ、聞仲ゥゥゥッ! ***** 思考が停止する。 異形どもが消えた事を契機に、私達はデパートの周囲に戻ってきた。 桂雪路――私にとっては妲己を探したいと、うしおが提案したからだ。 事の次第を問い詰める為にも私はそれを肯定し、此処まで急ぎ足を進めたのだ、が。 雌狐は影も形も見当たらず――代わりに眼に入ったのが本来在らざるべきこの男。 どういう事だ。 王天君――敵対者たる十天君の長がこの場にいて、そして私が此処にいる事に驚愕する、とは。 貴様はもっとふてぶてしく、影から享楽的に事を進めるはずだろう。 何故、そんな似合わぬ表情をしている……!? 「……クソッタレ、こういう算段かよ! 」 らしくない表情を、見る。 いや、王天君のこんな顔を見るのは永き生の中でも初めてかもしれん。 それほどまでに王天君は取り乱し――、ガリガリと、血が溢れるほどに指を噛んでいる。 「姿を見られた事自体は……構わねえ、別にいい! だが――オレがテメエらに引き合わされたって、その意味を考えりゃロクな答えが浮かんでこねえ!! 畜生が、掌の上で何でもかんでも弄びやがって! 白だろうが黒だろうがどっちもテメエの駒にゃ変わりねえってか!」 診療所から拾ってきた、あの古ぼけた絵の内容が蘇った。 ……王天君も、神の手の者か! 思い当たり、王天君の下へと駆ける。 確保し情報を引き出すのが最善手だ。 だが、それは果たされない。 突如湧き出た白い霧が王天君を包み込み――、そして、 「ひゃ、は……。ひゃはっ! そうかよ! ぐひゃひゃがぁぁあああぁぁぁああぁっ! 廃棄物の処理と、第三の見せしめと、メッセンジャーって訳かよクソクソクソクソぉぉぉぉぉっ! くははははは、ぎゃ、が、ぐがひゃぁぁああぁぁががががっがぎゃぁぁああぁあがぁぁあっ!」 雷。 肉の焼ける匂いが立ち込めた。 雷公鞭? ……いや、違う。 あれほどの破壊力ではなく、しかし恐るべきものには変わりない魔の類の術。 種類で言えば、先ほどの字伏のそれに近い。 幾度も幾度も間断なく、王天君の身が稲妻に焦がされていく。 皮と筋が裂け、血が迸り、眼から白いゼリー状の物が染み出していく。 凄惨さに、私もうしおも――ただ、見ている事しかできなかった。 一体何が起こっているのか、あまりに脈絡がなさすぎた。 「オイ……テメェらに、忠告してやるぜ……! 考えるな、諦めろ、真実なんぞ探ろうとすんじゃねえ! 後悔するぜ、オレみたいによ! 流れに身をまかせちまえ、そいつが一番幸せだ、ぎゃははははははっ! どーせテメェら……オレ達に帰る場所なんざねぇんだからさあぁぁああぁぁああぁぁぁっ!」 びくり、とうしおの身が震えた。 おぞましい形相の王天君が、悪夢のごとく血反吐を撒き散らす。 倒れそうになるうしおの小さな肩に手を置き、支えた。 「ああ――、滅びろ、滅びろ、皆ぶっ壊れちまえ! くくく、カカカカカカ、ぐばっぎゃぁがあああぁああぁぁっ!」 王天君が踊る。 狂った踊りを舞い続け――、そして唐突に終わりが来た。 「一番美しい構図はゼロってか、き――、」 人の名前のようなものを最後に呟くと。 「な――!?」 王天君を中心に、ぎゅるり、と空間そのものが球状に歪曲する。 ノイズがかったように王天君が霞む。 そして一瞬のうちにその中央に引き摺られるように、彼の姿は消えていった。 黒い穴に、呑み込まれるように。 後には、臭い煙が立ち込めるだけ。 霧のような何かの痕跡さえ、残っていなかった。 「何が――何が起こったって言うんだよう……」 がたがたと己の肩を抱いて、うしおがへたり込む。 言葉もなく、私も立ち尽くすことしかできなかった。 ただ緩慢に辺りを見渡し、そして気付く。 「……あれは、紅水陣?」 乱れた龍脈の中心――冥界の門と思しき場所に、王天君の宝貝が固定されていた。 まるで、その場を封印するかのように。 術者たる王天君はもういないのにもかかわらず、解除される事もなく――。 【I-07/デパート跡地周辺/1日目/午後】 【蒼月潮@うしおととら】 [状態]:精神的疲労(中)、左肋骨1本骨折、混乱 [服装]:上半身裸 [装備]:獣の槍@うしおととら [道具]:エドの練成した槍@鋼の錬金術師 [思考] 基本: 殺し合いをぶち壊して主催を倒し、みんなで元の世界に帰る。 0:一体何が起こったんだよう……。 1:殺し合いを行う参加者がいたら、ぶん殴ってでも止める。 2:仲間を集める。特に雪路が心配。探したい。 3:とらやひょうと合流したい。 4:蝉の『自分を信じて、対決する』という言葉を忘れない。 5:流を止める。 6:聞仲に尊敬の念。 7:金光聖母を探す。 8:字伏(潤也)の存在にショック。止めたいが……。 9:白面を倒す。 [備考] ※参戦時期は31巻で獣の槍破壊された後~32巻で獣の槍が復活する前です。とらや獣の槍に見放されたと思っています。 とらの過去を知っているかどうかは後の方にお任せします。 ※黒幕が白面であるという流の言動を信じ込んでいます。 【聞仲@封神演義】 [状態]:右肋骨2本骨折(回復中)、背に火傷(小)、混乱 [服装]:仙界大戦時の服 [装備]:ニセ禁鞭@封神演義、花狐貂(耐久力40%低下)@封神演義 [道具]:支給品一式(メモを大量消費)、不明支給品×1、首輪×3(ブラックジャック、妙、妲己)、 胡喜媚の羽、診療所の集合写真 [思考] 基本:うしおの理想を実現する。ただし、手段は聞仲自身の判断による。 0:王天君は、一体――? 何故紅水陣が持続している? 1:妲己の不在を危険視。何処にいるかを探す。 2:金光聖母を探して可能ならば説得する。 3:2のために趙公明を探す。見つからなかったら競技場へ行く。 4:うしおの仲間を集める。特にエドと合流したい。 5:流を自分が倒す。 6:エドの術に興味。 7:流に強い共感。 8:幽世の存在に疑問。封神台があると仮定し、その存在意義について考える。 9:獣の槍を危険視。 10:診療所の地下を調べたい。 [備考] ※黒麒麟死亡と太公望戦との間からの参戦です ※亮子とエドの世界や人間関係の情報を得ました。 ※うしおと情報交換しました。 ※会場の何処かに金光聖母が潜んでいると考えています。 ※妲己から下記の情報を得ました。 爆薬(プラスチック爆薬)についての情報。 首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があること。 ※幽世の存在を認識しました。幽世の住人は参加者や支給品に付帯していた魂魄の成れの果てと推測しています。 また、強者の魂は封神台に向かったのではないかと考えました。 ※診療所の待合室は地下通路と階段で連結しており、その先に非常口が存在します。 非常口が通路の突き当たりにあるかどうかは不明です。 また、集合写真は取り外されています。 ※デパート跡地に冥界の門が存在しますが、紅水陣で入り口を封印されています。 ※島に降る雪は、魂魄体にのみ干渉し消滅させる効果を持つようです。 ***** 暗闇の中に白い霧が突如立ち込めたかと思うと、次第にそれは一つの形を取り始める。 浮き上がってきたのは、少年と呼ぶべきか青年と呼ぶべきか。 あどけない顔立ちの彼は、うっすらと笑みを浮かべながら楽しそうに語っている。 「うーん、君の仕事は雑だし遅いしで、もう見てられなかったんだよね。 結局参加者に姿を見られる事になっちゃったし、だったら変に情報を与えちゃう前に僕が始末しないとって思ったんだ! 幸いさっき取り込んだ人の力なら、僕の姿を見せなくても粛正出来たしね」 と、その言葉の途中から、彼の眼前が蠢き始めた。 空間そのものがねじ曲がり、やはり影が浮かび上がってくる。 長い耳にピアスをいくつもつけた、顔色の悪い少年の死体だ。 ……いや、死体と言いきれるのかも判然としない。 仮死状態。 そう言うのが、最も近いかもしれない。 あちこち焼け爛れた体をピクリとも動かさない様は、命の灯火の消えるほんの直前で時間を止められたかのようだ。 独り言染みた語りかけは、続く。 「僕が以前とある人に負けた時に、教えてもらった事があるんだ。 『叶った時に一緒に喜び合える人がいるからこそ夢は夢なんだ』ってね。 ……うん、ここに来て僕は実感しているんだ、その言葉が正しかったって。 その人はとっくに退場しちゃったんだけどね」 少しだけ残念そうに少年は声のトーンを落とす。 まるでその人とやらに、何かを期待でもしていたかのように。 ――しかし。 一転して本当に嬉しそうに、楽しそうに――、続く言葉は歓喜に満ち満ちていた。 「“彼”と出会って、僕は友達の大切さって言うのを理解したんだ。 僕の力でも傷一つつけられない星の下に生まれた“彼”! 僕の道を共に歩く事が出来る人がいたなんて、初めて出会った時は本当に信じられなかったよ。 だから僕は、“彼”の夢に全力で協力するんだ!」 純真な表情は、もはや“彼”の事しか考えられないという事を如実に語る。 少年の眼の下の隈はその瞳の輝きをひたすらに美しく映えさせていた。 あまりにも真っ直ぐすぎる好意が、どれほど危険なものであるかすら理解できずに。 「ん? どうしてこんな事を説明するのかって? それはね、ちゃんと自分の責任について知った上で退場してもらいたいからさ! 聞こえているかどうかは分からないけどね!」 そうして、かつて夢を見ていた少年は。 「それじゃあ――いただきます」 霧の魔王に続き、始祖の片割れを呑み込んだ。 ごくり。 嚥下する。 ……それら全てを見届けた同族からの報告を、質の違う暗闇の中で受け取る。 溜息すら出てこない。 「……哀れね、あのコ。純粋だからこそ余計に際立つわ」 それが我々の素直な感想だった。 理想を現実に変える能力や、体を霧と変え雷を操る能力、好きな場所へ移動したり酸の陣を張る能力。 そんな力をいくら持ってても、持ち主がアレでは便利な道具でしかない。 それ故に、この催事の運営では大きな歯車となっているのも事実だが。 「友情という看板をぶら下げただけの信仰……盲信よ、アレは。 夢を叶えられなかった心の隙間に入り込まれて、それと気づかないうちに支配されちゃってるわ、完全にね。 ごく小さい範囲とはいえ、かつては神の域にも達した存在だっていうのに――今はただの便利な舞台装置以上の何物でもないわ」 くすくす、と嘲うような声が届く。 かつて人の上に立ち、人を導こうとした男が皮肉気に告げた。 「……何の力も使わずに、あそこまで人を虜にするとはね。 政治家としては、“彼”のカリスマ性には嫉妬さえ覚えるよ、ウォッチャー」 ……別に驚く事もない。 彼が裏でやった事も含め、我々は全てを把握している。 その為の“ウォッチャー”だ。 「支配蟲を使うまでもなく心を弄び、裏切る心配のない手駒を作り上げる。 ……この上なくエゲツなくて外道よね、ここの神様は。 同じ生きた信仰対象でもプラントの方がよっぽど安全」 「……そんなエゲツない外道に、君たちはどうして従っているんだい?」 淡々と返すと、運命の試験紙を自称する男はこんな事を聞いてくる。 我々に興味でも抱いたのだろうか。 至極当然で、面白くない答えになるのだけど。 「……少なくともあなたよりはよっぽどシンプルよ。 端的に言うと、生存本能。生物としての絶対的な格の違い。 我々は人間よりもずっと精神的には素直だからね、己が生かされているだけと理解していれば反乱する気さえ起きないの。 抵抗の意志を持てる事が幸か不幸かは論じないけど」 「それは本当に生きてるって言えるのかな? 僕にはとてもそうは思えない。 同じ12番の数字を冠していても、あの正義の味方さんの方がよっぽど人生を全うしていたんじゃないか。 そういやたくさんの手足を調達できる事といい、君は彼に良く似ているね」 ……何となく、不快になる。 流石にアレと一緒にされるのは面白くない。 そもそも人生という表現は、私達には相応しくはないだろう。 「……仕事に戻るわ。 要観察対象が、少しおかしな動きを見せているから」 それだけ言い渡すと、私は意識を会場に集中させる。 政治家の動きも気にしない。 ……さて、人の体を乗っ取る同志はどうなっていくのだろうか。 ***** ドクン。 ドクン。 ドクン。 ……ドクン。 おかしい……わん。 この器に入ってから、やけに体が熱いのぉん。 憎い……。憎い……。 こんな魂の削りカスになってすら、憎しみがこびりついて離れない。 大切な人を傷つける……世界そのものが、憎い。 嘘をついて命を弄ぶ、細目の男が憎い。 俺から力を……獣の槍を奪ったあの子どもが憎い。 妖怪のくせにあの獣の槍の使い手を守る三つ目の男が憎い。 すっごく馴染んで……馴染み過ぎて……。 まるでわらわが、わらわじゃなくなっちゃうみたいだわぁん。 ヤツらが力を持っている事が、妬ましい。 そして、何より。 俺を殺し、全てを奪ったこの女……白面が、憎い。 わらわは……、わらわは、妲己。 表では始まりの人――女カ様の代理人として歴史を操り、夏や殷を滅ぼした傾城の美女。 でも、その本当の目的は。 獣の槍をふるい、打倒白面を目指した人間は……。 いずれ魂を槍に削られ獣になる……。 目的は――。 我は憎む! 光あるものを!! 生命を、人間を!! 人間と和合する妖を! 太母――グレート・マザーとなって、全ての存在に居るコト。 何故、我は陰に、闇に生まれついた……。 土にも水にも風にもヒトにも全てに居る――あの星と融合し、永遠を手に入れるコト。 そして獣は今の俺『字伏』になる。 そして字伏になっても白面への憎しみ消えぬ俺は、何になる? 何になる!? 始祖のように土のひと握りにも存在し、大地を潤し、生命に恵みを与えるコト……。 国々がまだ形の定まらぬ『気』であった時、 澄んだ清浄な『気』は上に登って人となり……、 濁った邪な『気』は下にたまって……。 我になった……。 この星の真の支配者に、わらわは憧れた。妬みさえした。 ヤツになるのさ!! それはある意味、憎しみとさえ呼べるものかもしれないわぁん……。 キレイダナア……。 そう……わらわは、キレイなものになりたかった。 ナンデ、ワレハ、アアジャナイ……。 力のみを欲し、仙人界と人間界の完全支配なんて卑小な欲望な抱いた自分が、恥ずかしかったわん。 ナンデ、ワレハ、ニゴッテイル……!? ああ――、 ああ――、 ああ――、 どうしてわらわ/我/俺は、こんな姿なのだろう。 どうして望む姿に生まれなかったのだろう。 ああなれたすべての存在が、妬ましい。 ……憎い。 憎い――! 「……あらん?」 やっぱり、調子が悪いみたいねぇん。 少し、ボーっとしちゃってたわん。 ……何か変な白昼夢を見た気がするわねぇん。 わらわの記憶にないような光景だったけど……。 この体の記憶かしらん? まるでわらわの為にあつらえたかのように動かしやすいこの体だけど、その分魂魄が引き摺られやすいみたいん♪ 注意しなくちゃ、ねぇん。 潤也ちゃんの意志も、ほんの少しだけ残ってるみたいだしぃん。 体を提供してもらったお礼くらいは、してあげるわん。 さて、この落魂陣から出たら、何処に向かおうかしらん。 獣の槍を確保したままこの体をゲットできてれば、潤也ちゃんのフリをして聞仲ちゃんたちに合流してたんだけどぉん。 聞仲ちゃんは頼りになるし、うしおちゃんは美味しそうだし、ねぇん。 でもぉん、うしおちゃんが獣の槍を取り返しちゃった以上、近くにいるとかえって危険かもしれないわねぇん。 オトモダチの記憶を奪ったり裏切り者もぶつけたりしたっていうのに、ゴキブリみたいに立ち上がってくるなんてぇん……。 忌々しきは獣の槍……我が唯一怖れる敵とその主よ。 ……あらん? いつの間にわらわ、うしおちゃんに嫌がらせなんて仕掛けてたのぉん……? ドクン。 ドクン。 ドクン。 ……ドクン。 おぎゃぁぁあああぁぁぁ。 【???/落魂陣内部/1日目/午後】 【妲己@封神演義 feat.うしおととら 魔王 JUVENILE REMIX】 [状態]:字伏の肉体(白面化5%)、潤也の魂魄が僅かに残留 [服装]:潤也の姿に変化。 [装備]:首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)、落魂陣@封神演義 [道具]:支給品一式×3(メモを一部消費、名簿+1)、趙公明の映像宝貝、大量の酒 [思考] 基本方針:主催から力を奪う。 1:自分の体や記憶の異変について考える。 2:主催に対抗するための手駒を集めたい。 3:うしおを立て対主催の駒を集めたい。が、獣の槍に恐怖感。 4:聞仲を手駒に堕としたいが……。 5:利害が一致するなら、潤也の魂魄の記憶や意思は最大限尊重する。 [備考] ※胡喜媚と同時期からの参戦です。 ※ウルフウッドからヴァッシュの容姿についての情報を得ました。 ※みねねと情報交換をしました。未来日記の所持者(12th以外)、デウス、ムルムルについて知りました。 ※みねねとアル及び剛力番長の一連の会話内容を立ち聞きしました。 錬金術に関する知識やアルの人間関係に関する情報も得ています。 ※みねねから首輪に使われている爆薬(プラスチック爆薬)について聞きました。 首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があると考えています。 ※対主催陣が夜に教会でグリフィスと落ちあう計画を知りました。 ※聞仲が所持しているのがニセ禁鞭だと気づいていません。本物の禁鞭だと思っています。 ※潤也の能力が使用できるかどうかは不明です。 ※落魂陣が何処に張られたかは後の書き手さんにお任せします。 【落魂陣@封神演義】 十天君の一人、姚天君の使う空間宝貝。 魂魄を直接消し飛ばす光線を放つ落魂の呪符や、触れると爆発する破壊の呪符を内部に展開する事が出来る。 しかし、呪符は直接攻撃で破壊可能。また、空間を展開せずとも呪符のみを使用する事も出来る。 制限内容は不明。 時系列順で読む Back ミノタウロス殺しの船 Next ダモクレスの剣 投下順で読む Back ミノタウロス殺しの船 Next ダモクレスの剣 143 ミノタウロス殺しの船 蒼月潮 156 AGITATOR/FOLLOWER 143 ミノタウロス殺しの船 安藤潤也 GAME OVER 143 ミノタウロス殺しの船 桂雪路 GAME OVER 蘇生 妲己 155 残酷な神が支配する 143 ミノタウロス殺しの船 聞仲 156 AGITATOR/FOLLOWER
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